サワークリームの基礎知識と使い方|レシピや代用もご紹介

サワークリームとサワークリームを使った料理写真

サワークリームは、そのさわやかな風味と多様な用途で、多くの料理やお菓子作りを楽しむ方に愛用されている食材です。本記事では、サワークリームの基本的な知識から美味しいレシピ、そしてサワークリームと同じように、乳酸菌を加えた乳製品であるヨーグルトやクリームチーズとの違いについても詳しくご紹介します。

サワークリームとは?

サワークリームは、クリームに乳酸菌を加えて発酵させた発酵クリームです。乳脂肪分が約40%含まれており、濃厚でありながらもさわやかな風味をもち、滑らかでクリーミーな舌ざわりが特徴です。

スプーンですくったサワークリームの写真

サワークリームの使い方

サワークリームは、料理に加えることでコクと酸味を同時に与えることができるため、ビーフストロガノフやボルシチに添えたり、ポテトサラダやディップのベースとして活用されたりします。また、お菓子作りではチーズケーキによく使われます。サワークリームを加えることで、クリームチーズだけで作るよりもコクと酸味が加わり、より深みのある本格的な味わいに。また、クッキーやサブレ、スコーンなどの生地にサワークリームを練りこむことで、さっくりとした食感に仕上がります。

サワークリームとヨーグルト・クリームチーズの違いは?代用はできる?

サワークリームと同じように、乳酸菌を加えた乳製品にヨーグルトやクリームチーズがあります。サワークリームとヨーグルト・クリームチーズの違いはどこにあるのでしょうか。また、代用できるかについてもご紹介します。

サワークリーム・ヨーグルト・クリームチーズの写真

ヨーグルトとは

牛乳に乳酸菌や酵母などを入れて発酵させたもの。乳脂肪分は種類によって異なりますが3%程度のものが多く、サワークリームよりもさっぱりとしていて、酸味はやや強めです。

クリームチーズとは

牛乳と生クリームを乳酸菌とレンネットという酵素で凝固させた非熟成チーズ。乳脂肪分は30%程度のものが多く、サワークリームよりも酸味が弱く、硬めの食感です。

サワークリームに代用することはできる?

サワークリームの代用品としてヨーグルト、クリームチーズを使用することは可能です。ただし、ヨーグルトはあっさりとした味わい、クリームチーズは濃厚な味わいとなり、サワークリームとは食感も異なります。そのため、レシピ本来の味わいを引き出すためにはサワークリームの使用をおすすめします。
ヨーグルトで代用する場合:無糖タイプ(できればギリシャヨーグルトのような濃厚なものがおすすめ)をしっかりと水切りし、必要に応じてレモン汁で味を調整します。
クリームチーズで代用する場合:常温に戻してレモンを適量加え、柔らかくなるまで練ります。

おすすめのサワークリーム

中沢乳業のサワークリームの写真

中沢乳業のサワークリームは、ロシアや東欧では欠かせない発酵クリーム「スメタナ」にヒントを得て、1960年に製法特許を取得。そして、今日に至るまで広く親しまれているロングセラー商品です。上質なフレッシュクリームを乳酸菌で発酵させたサワークリームは、酸味とコクのバランスが良く、料理やお菓子作りに幅広くお使いいただけます。

サワークリームの賞味期限と保存方法

サワークリームを使う際に知っておきたい賞味期限と保存方法についても、しっかりおさえておきましょう。

サワークリームの賞味期限は?

サワークリームの賞味期限は、一般的に1〜3週間程度です。ただし、これは定められた温度で保存し、未開封の場合です。開封後は賞味期限にかかわらず、できるかぎり早くご使用ください。

サワークリームの保存方法は?

サワークリームは常に冷蔵庫(適温は3〜7℃)に入れ、温度変化の大きいドアポケットなどは避けて保存してください。サワークリームを使用する際は、必ず清潔なスプーンで取り出し、余った場合は空気に触れないよう表面にラップを密着させてしっかりと蓋をします。なお、冷凍での保存は出来ません。解凍したときにボソボソの状態となり風味も変わってしまいます。

サワークリームを使った人気レシピ

サワークリームは、さわやかな風味となめらかな質感で料理やスイーツに深みと豊かさを加える優れもの。ここでは、サワークリームを使った料理、スイーツ、簡単アレンジレシピをご紹介します。

料理(おかず系)レシピ

ポテトサラダ(3人分)

マヨネーズの一部をサワークリームに置き換えて、定番のポテトサラダにほのかな酸味とコクをプラス。サンドイッチの具材にもおすすめです。

サワークリームを使ったポテトサラダの写真

材料
じゃがいも:中3個(330g)
玉ねぎ:1/4個
きゅうり:1/2本
ハム:2枚
サワークリーム:50g
マヨネーズ:20g
砂糖:小さじ1
酢:小さじ1

準備
・玉ねぎは繊維にそって薄切りにし、塩(分量外)を振って軽くもみ、しんなりしてきたら水気を絞る。
・きゅうりは輪切りにし、塩(分量外)を振って軽くもみ、しんなりしてきたら水気を絞る。
・ハムは短冊切りにする。

作り方
1)じゃがいもは皮をむき一口大に切る。鍋に入れて水から茹で、竹串がスッと通るくらいの固さになったら湯を捨て、再び火にかけ鍋をふりながら水気を飛ばす。
2)じゃがいもをボールに移し、熱いうちにマッシャ―などで軽く潰し、砂糖、酢を加えて混ぜ合わせる。
3)粗熱が取れたら、準備していた野菜とサワークリーム・マヨネーズを加えて混ぜ合わせ、塩・こしょう(分量外)で味を調える。

スイーツ系レシピ

チーズケーキ

クリームチーズとサワークリームを使った、濃厚でさっぱりとした味わいのベイクドチーズケーキ。生地はボールひとつで材料を混ぜていくだけの手軽さです。

サワークリームで作ったクリームチーズの画像

簡単アレンジレシピ

アボガドディップ

サワークリームと相性の良いアボカドを使った、鮮やかなグリーンが目をひくなめらかディップ。トルティーヤチップスやバケットと一緒にどうぞ。

フランスパンをお皿にのせ、サイドにアボガドディップが添えられている画像

材料
アボガド:1個
サワークリーム:15g
塩・こしょう:適量
レモン汁:小さじ1/2
パセリみじん切り:適量(お好みで)

作り方
1)アボガドの皮と種を取り、小さいボールまたは深めのお皿に入れ、少し形を残しながらフォークで潰します。
2)そこにサワークリームを入れしっかりと混ぜ合わせます。
3)塩・こしょうで味を調え、器に移し、お好みでパセリを散らせば完成です。

サワークリームスクランブルエッグ(2人分)

朝食の定番、スクランブルエッグにサワークリームをプラス。クリーミーでなめらかな口当たり、そしてほんのりとした酸味が食欲をそそるワンランクアップの仕上がりに。

サワークリームを使ったスクランブルエッグの写真

材料
卵:Mサイズ2個
牛乳:20g
サワークリーム:20~30g
塩・こしょう:適量
無塩バター:15g

作り方
1)ボールに卵・牛乳・塩・こしょうを入れ混ぜ合わせます。
2)フライパンを中火にかけて無塩バターを入れます。バターが溶けたら1を流し入れ、ふちが少し固まり出したら弱火にし、サワークリームを入れてかき混ぜます。
※サワークリームは生のまま使用するのが基本ですが、加熱する場合は弱火で短時間にとどめましょう。味のバランスを整えるために、塩、こしょう、ハーブなどで適宜調整してください。

少し余ってしまった場合の活用法

サワークリームトースト
サワークリームをトーストに塗り、その上にジャムやはちみつをかけるだけで、美味しいスイーツトーストが出来上がります。塩味が欲しい場合は、スモークサーモンやアボカドをトッピングしても。

サワークリームアイスクリーム
バニラアイスに、サワークリームをアクセントとして加えるだけで、大人の味わいのアイスクリームに仕上がります。

いかがでしたか。サワークリームは、独特のさわやかな酸味とクリーミーな食感で、初心者から上級者まで幅広く活用できる食材です。また、サワークリームを使うことで、お菓子や料理の幅を広げ、新しい味わいを楽しむができます。ぜひ、日々の料理やお菓子作りに取り入れて、その魅力を実感してみてください。

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